2019年度調査データまとめ

1. 都議会議員としての活動について
-報酬・労働時間・休憩時間の多さ−
Q.あなたは、都議会議員として働く中で、報酬・労働時間・休憩時間が少ないと感じているでしょうか、多いと感じているでしょうか(少ない:0、多い:10、適切:5とする10段階評価)
性別による比較
          

報酬:N=48, 労働時間:N=50, 休憩時間:N=49

 
議員としての報酬・労働時間・休憩時間について、男女間で比較を行った。報酬については、女性が男性に比べ多いと感じている結果であった。全体の平均(3.7点)と比較しても、男性は平均以下であるのに対し、女性はそれを上回る平均値となった。
労働時間においては、男女間の大きな違いは見られなかった。なお、わずかな差であるが、今回の調査結果では女性の平均が男性より高かった。
一方休憩時間は、女性より男性の方が多いと感じており、女性は全体の平均を下回る結果となった。
会派による比較[報酬]

N=47
      
報酬を会派ごとに比較すると、無所属や共産党において、全体の平均より高い結果となった。一方、立憲民主党や都民ファーストでは対照的に、議員としての報酬が少ないと感じる議員が多い傾向にある。これらの結果から、所属する会派によって報酬の多さに対する考えが異なることがうかがえるが、会派によって回答者の数が大きく異なるため、必ずしも議会議員すべての考えを反映した結果ではないことに注意すべきである。
   
会派による比較[労働時間]

N=49
       
労働時間を会派ごとに見ると、どの会派においても議員として働く時間が多いと感じる傾向にあり、男女間での比較時と同様、議員の所属する環境によって変化があまり見られないと言える。しかしその中で、公明党や共産党で特に平均が大きく、無所属や自民党の議員が低い平均であった。なお、この結果においても、会派によって回答者の数が大きく異なるため、必ずしも議会議員すべての考えを反映した結果ではないことに注意が必要である。
    
会派による比較[休憩時間]

N=48
        
会派ごとに休憩時間を比較すると、立憲民主党や自民党で特に、休憩時間が比較的多いと感じることが分かった。一方で、公明党や無所属を中心に、休憩時間が少ないと感じる会派もあり、都議会議員として働く中で、休憩時間の多さには所属による差が見られた。しかし、全体平均が2.4と低く、多くの議員が議員の休憩時間が少ないと感じていることは共通している。なお、この結果においても、会派によって回答者の数が大きく異なるため、すべての議員の考えが反映されているとは言い切れない。