2025年度中條2年セミナー
「2025年度 東京都議会議員の政治的態度と行動調査」分析結果
学生論文
- 「東京都議会議員における東京一極集中対策評価の規定要因」
東京一極集中を是正すべき問題としてとらえるのか、経済合理性に基づく結果として肯定的にとらえるのかについては、立場によって評価が分かれている。本稿は、東京の優位性を肯定的に捉えている議員ほど、東京一極集中是正を不要と考えているという仮説を検証した。結果、東京一興集中是正策への評価は、議員の構造認識や選挙区の利害よりも都政全体に対する包括的な政治的評価と強く結びついている可能性が示唆された。
- 「東京都議会議員の外国人向け福祉制度評価と政治的要因」
日本国籍を持たない在住者に対する福祉制度を東京都議会議員はどのように評価しているのか。本稿は、リベラルな政治立場、在籍年数の長さ、選挙区における外国人住民比率の低さ、都市問題への態度、が東京都の外国人向け福祉制度を不十分と評価するという仮説を立て、検証した。結果、政治的立場がリベラルである議員ほど、東京都の外国人向け福祉制度を低く評価する、逆に言えば保守的な議員は東京都の外国人向け福祉制度を十分すぎると評価していることが示された。在籍年数、選挙区における外国人比率、東京の都市問題への態度については、統計的に有意な関連は見られなかった。この結果は、外国人住民向け福祉制度の評価は、地域特性よりも議員自身の政治的価値観が強く影響している可能性を示唆している。